看護師の2交代・3交代はどっちがいい?経験をもとに現役ナースが解説

あなた
  • 看護師の2交代と3交代はどっちが働きやすい?
  • 2交代と3交代のメリット・デメリットを知りたい。
  • 看護師の2交代・3交代だとどんなシフトになるの?

このような疑問を解決するために、本記事では以下のことを解説します。

✅本記事の内容

  • 2交代が向いている看護師の特徴
  • 3交代が向いている看護師の特徴
  • 2交代の看護師のメリット・デメリット
  • 3交代の看護師のメリット・デメリット
  • 2交代・3交代の看護師のシフト【実例】
れな

という私は、看護師8年目の現役の病棟ナースで、2交代・3交代をどちらも経験しています。

看護師の2交代・3交代をどちらも経験した私の答えは

休日の長さをとるなら2交代
勤務時間の短さをとるなら3交代

がおすすめです。

今回は、私の2交代・3交代の勤務経験をもとに、どちらが働きやすいのかを解説していきます。

本記事を読めば、自分が2交代・3交代のどちらに向いているのかがはっきりするでしょう。

働きやすい職場を見つけて転職を成功させたい看護師さんは、ぜひ参考にしてください。

2交代が向いている看護師の特徴

2交代に向いてる看護師の特徴

2交代が向いている看護師の特徴はこちらです。

  • しっかり休みを取りたい
  • 生活リズムを崩したくない
  • 長時間の夜勤に耐えられる

1回の夜勤は長いですが、3交代よりもしっかり休みを取れます。

また休日が長いので、生活リズムを取り戻しやすいところも特徴です。

れな

夜勤が長くても大丈夫であれば、働きやすいと感じます。
私は2交代の方が自分の時間を確保できるので好きです。

3交代が向いている看護師の特徴

3交代に向いている看護師の特徴

3交代が向いている看護師の特徴はこちらです。

  • こまめに休みを取りたい
  • 深夜に出勤・退勤できる
  • 不規則な生活に耐えられる

1回の夜勤は短くて負担が少ないですが、すぐに次の勤務がやってきます。

勤務の入れ替わりが激しいので、生活リズムがバラバラになりやすいです。

れな

2交代を経験している方が3交代をすると、夜勤が短く感じて嬉しいと思います。
ですが、家と職場を何度も往復している感覚があり、私は苦手でした。

看護師が2交代をするメリット

看護師の2交代のメリット

看護師の2交代には、以下3つのメリットがあります。

  • 連休をとりやすい
  • 予定を合わせやすい
  • 生活リズムを整えやすい

上から順番にみていきましょう。

連休をとりやすい

3交代よりも2交代の方が、連休をとりやすいです。

夜勤で長時間働いた分、まとまった休日を確保できます。

れな

私は公休の2連休+有給で4日以上の連休をとり、旅行に行くことが多いです。

2交代はそもそも公休で連休がつきやすく、明けが加わるとさらに休めます。

夜勤+明け+2連休=実質3連休

旅行や趣味、家族との予定にまとまった時間を使いたい方は、2交代が向いているでしょう。

予定を合わせやすい

3交代よりも2交代の方が、家族や友達と予定を合わせやすいでしょう。

2交代の方が休日を長くとれるため、シフトが細切れの3交代よりも予定を立てやすいからです。

れな

3交代だと、勤務の合間で予定を入れる感じになってしまいます。夜勤前に友達とランチみたいな感じです。

まとまった休みを取れる2交代なら、十分プライベートの予定を楽しめるでしょう。

生活リズムを整えやすい

2交代は夜勤が長い分、休日が長いため、生活リズムを調整しやすいです。

1回の夜勤で昼夜逆転しても、夜勤直後の明け+休みでしっかり休めるので、生活リズムを修正できます。

れな

夜勤当日は普通に朝起きて、明けの仮眠は2時間くらいにしておくのがコツです。

夜勤をしていても出来るだけ生活リズムを崩したくない方は、2交代が向いているでしょう。

看護師が2交代をするデメリット

看護師の2交代のデメリット

看護師が2交代をするデメリットは以下の3つです。

  • 夜勤が長くて疲れる
  • 朝まで集中力を保てない
  • シフトによっては2連続で夜勤をすることがある

主に、夜勤に関することでデメリットが発生します。

それぞれ順番にみていきましょう。

夜勤が長くて疲れる

2交代の看護師の夜勤は、1回16時間であることがほとんどです。

仮眠やご飯休憩もありますが、急変や緊急入院など予定外の業務が入り、全然休めず朝になることも珍しくありません。

れな

さらに、2〜4人の少ない人数で、せん妄や認知症患者の行動にも注意する必要があります。

よって、精神的にも身体的にも疲れが溜まり、ストレスを感じるでしょう。

朝まで集中力を保てない

途中で仮眠休憩があるとはいえ、夜中に16時間も働けば、集中力が切れてきます。

眠気・疲労・判断力の低下など、色々な要因から集中できません。

れな

朝5時くらいが一番頭が働かなくて、つらい時間です。

内服や点滴のミスに注意して、かなり神経を使いながら業務することになります。

場合によっては2連続で夜勤をすることがある

人がいなくて忙しい病棟だと、2連続で夜勤をすることもあります。

「夜勤→明け→夜勤→明け」という感じです。

3交代でも2連続で夜勤をすることはありますが、2交代の方が勤務時間が長いので、疲れ方が違います。

れな

気持ち的にも、2交代で夜勤2連チャンの方がダメージを受けますね。

良心的な職場であれば、2交代で夜勤2連続はないと思います。

ですが、どうしても夜勤ができる看護師がいない場合はこのようなシフトになることもあるので、覚えておきましょう。

看護師が3交代をするメリット

看護師の3交代のメリット

次に、看護師が3交代をするメリットを解説します。

看護師が3交代をするメリットは以下の3つです。

  • 1回の夜勤が短い
  • 仕事に集中できる
  • すぐに次の休日が来る

それぞれみていきましょう。

1回の夜勤が短い

3交代の夜勤は、日勤と同じく1回8時間なので、2交代の半分です。

そのため、夜勤をしても心身への負担が軽くなります。

れな

基本的に仮眠はなく、1時間のご飯休憩のみです。

長時間の勤務が難しい方は、3交代の方が無理なく働けるでしょう。

仕事に集中できる

3交代の夜勤は短いので、勤務終了まで集中力をキープできるところがメリットです。

集中力が続けば、仕事の抜けやミスも予防できます。

れな

夜勤でインシデントがおこるのは、だいたい疲れがピークになる朝方ですからでね。

短時間で集中して、効率よく安全に仕事ができるのは、3交代のいいところですね。

すぐに次の休日が来る

2交代では日勤が続いたり、夜勤が長かったりして、なかなか休みが来ません。

その点、3交代は1回の勤務が短いので、次の休みが早く来ます。

れな

日勤が続かない限り、次の休みが来るのは割と早いです。

連休よりも、こまめな休息を優先したい方は、3交代が向いているかもしれません。

看護師が3交代をするデメリット

看護師の3交代のデメリット

看護師が3交代をするデメリットはこちらの4つです。

  • 連休をとりにくい
  • 深夜に出勤・退勤する
  • 生活リズムが乱れやすい
  • シフトによっては行動が制限される

一つずつ解説してきます。

連休をとりにくい

3交代はシフトの入れ替わりが激しいので、2交代よりも連休を取りにくくなります。

連休が欲しければ、あらかじめ休み希望を出しておいた方が良いでしょう。

れな

休み希望を出さないと、月に1回も連休がないシフトになることも珍しくありません。

勤務表では2連休になっていても、深夜勤前の休みや、準夜勤後の明け休みが含まれていることが多いです。

入り・明けを含まず、休日は1日完全オフで、毎月1回以上の連休がほしい方は、3交代だとつらいでしょう。

深夜に出勤・退勤する

3交代の看護師は、夜中に出勤・退勤する必要があります。

準夜勤と深夜勤の交代が、だいたい深夜の1時頃だからです。

  • 深夜は交通手段がない
  • 暗い時間に外を出歩くのは怖い

などの理由から、深夜に出勤・退勤するのが難しい方もいるでしょう。

そのような看護師は、3交代の働き方が合わないかもしれません。

生活リズムが乱れやすい

3交代の看護師は、2交代よりも生活リズムが乱れやすい傾向にあります。

3交代の方が2交代よりも勤務パターンが多く、細切れに動いているからです。

れな

体感としても、2交代より3交代の方が、不規則な生活をしていたと感じます。

生活リズムの乱れによって、体調を崩しやすい方は、3交代を避けた方が良いかもしれません。

シフトによっては行動が制限される

あなた

3交代だって休みがないわけじゃないんだから、休日なら好きなことできるでしょ。

と思うかもしれませんが、そうはいきません。

3交代の休日には3パターンあります。

  1. 完全な1日オフ
  2. 深夜勤務前の休日
  3. 準夜勤務後の休日

②③の場合、勤務前後の寝る時間として休日を消化することになるため、実際は完全な休日としてカウントできません。

れな

休日なので仕事をするわけではありませんが、予定を入れるのはちょっと難しいです。

休日を1日完全に自由な時間として過ごしたい方は、3交代より2交代をおすすめします。

看護師の2交代・3交代のシフト【実例】

2交代・3交代の看護師のシフト例

ここからは、実際に私が働いていた時の2交代・3交代のシフトを紹介していきます。

実際のシフトを見て、働き方をイメージしてみてください。

2交代の看護師のシフト例

今まさに2交代で働いている、私の実際のシフトはこのような感じです。

2交代の実際の勤務表

日勤休み
休み日勤休み日勤日勤日勤夜勤
明け休み休み日勤日勤休み日勤
日勤夜勤明け休み休み日勤日勤
夜勤明け休み休み休み日勤日勤

仕事と休みがはっきり分かれています。

勤務が続く時もありますが、3〜4日の連休を取れるところが嬉しいです。

れな

常勤の場合、夜勤の回数は3〜5回/月の病院が多いです。

最近では2交代の病院が主流になってきていると感じます。

3交代の看護師のシフト例

次に、3交代で勤務していたときの勤務表を紹介します。

3交代の実際の勤務表

日勤休み日勤日勤休み
日勤準夜準夜休み日勤日勤準夜
準夜休み日勤休み休み深夜深夜
日勤休み休み休み日勤準夜準夜
休み深夜深夜日勤準夜準夜休み

私が勤めていた病院は、「準夜」「深夜」を2連続でするのが基本でした。

シフト上は2交代と同じくらい休みが確保されているように見えますが、深夜前の休みや、準夜後の休みは、睡眠にとられるので休みが少なく感じます。

れな

深夜明けで日勤をするのが一番つらかったですね。

長時間の夜勤は事故につながり危険なので、急性期の病院で3交代が多い印象があります。

看護師の2交代・3交代に関するよくあるQ&A

看護師の2交代・3交代に関するよくある疑問

ここからは、看護師の2交代・3交代に関するよくある疑問に回答していきます。

  • 看護師の2交代・3交代はどっちが多い?
  • 看護師の2交代・3交代はどっちがキツい?
  • 看護師の2交代・3交代でお給料の違いはある?

多くの看護師が気になるところだと思うので、ぜひチェックしてみてください。

Q.看護師の2交代の3交代はどっちが多い?

A.2交代の病院が約8割で多いです。

(円グラフ)2交代の病院が79.3%、3交代の病院が17.4%、その他3.4%

長時間の夜勤さえ乗り越えられれば、シフトの作りやすさ休みの取りやすさなど、メリットが多いため、2交代が主流になっているのかもしれません。

Q.看護師の2交代・3交代はどっちがキツい?

A.3交代の方がキツいと感じる看護師が多そうです。

その方の生活スタイルにもよるので、一概にどっちがキツいとは言えません。

ですが、一緒に働いてきた先輩ナースから聞く話や、看護師のSNSを見ていると、2交代派の人が多いと感じます。

2交代派の意見!

3交代派の意見!

しっかり休める点では2交代の方が楽ですが、長時間の夜勤がキツいと感じる方は、3交代を選ぶようです。

Q.看護師の2交代と3交代でお給料の違いはある?

A.月収で考えると、2交代も3交代もあまり変わりません。

2交代と3交代のお給料で気になるのは、夜勤手当の部分ですよね。

2交代と3交代では、夜勤の長さや勤務する時間帯が違うので、お給料に差が出るのでは?と思うでしょう。

れな

確かに、夜勤1回分の手当は異なりますが、1ヶ月で考えると結局変わりないんです。

夜勤1回:1万円前後

準夜:4千円前後
深夜:5千円前後

3交代の準夜・深夜を合わせて夜勤1回と考えると、夜勤手当の違いは千円ほどです。

病院ごとの夜勤手当の違いはありますが、2交代(3交代)だから安い(高い)ということはないでしょう。

夜勤が長くてもOKな看護師は、3交代より2交代がおすすめ!

看護師の2交代・3交代のまとめ

本記事では、看護師の2交代・3交代はどちらがいいのかについて、解説してきました。

看護師の2交代・3交代のメリットとデメリットをまとめたものはこちらです。

2交代のメリット・デメリット
  • メリット
  • 連休をとりやすい
  • 予定を合わせやすい
  • 生活リズムを整えやすい
  • デメリット
  • 夜勤が長くて疲れる
  • 朝まで集中力を保てない
  • シフトによっては2連続で夜勤をすることがある
3交代のメリット・デメリット
  • メリット
  • 1回の夜勤が短い
  • 仕事に集中できる
  • すぐに次の休日が来る
  • デメリット
  • 連休をとりにくい
  • 深夜に出勤・退勤する
  • 生活リズムが乱れやすい
  • シフトによっては行動が制限される

一概にどちらがいいとは言えませんが、個人的にはしっかり休める2交代がおすすめです。

れな

やっぱり3交代は、完全な1日休みが少ないのでキツいです。

体調や生活スタイルに合わせて、無理なく働ける方を選びましょう。

病院によっては、2交代だけど夜勤が短い(12時間くらい)職場もあるので、検討してみてください。

ABOUT US
れな看護師 / Webライター
現役の看護師8年目|29歳|旦那の転勤に合わせて2年ごとに転職|急性期〜慢性期の病棟を幅広く経験|新人のときにメンタルをやられて休職→復帰|転勤生活でつかんだ看護師転職のコツもとに、働きやすい職場に出会う方法を伝えます