こんなうふに悩んでいませんか?
新人看護師って本当につらいですよね。
その気持ち、痛いほどわかります。

勉強が大変、ミスが怖い、人間関係がつらい、誰に相談していいか分からない、ストレスが多くてしんどいですよね。
そこで本記事では、以下のことを解説しています。

わたしは病棟ナース8年目のれなです。新人のときにメンタルをやられ適応障害となり、休職した経験があります。
当時はとても悩み、毎日仕事を辞めたくて仕方なかったです。

「新人看護師 辞めたい」と検索しては、ネットサーフィンする日々でしたね。
今回は、そんな私の看護師経験をもに、新人看護師が辞めたくなる理由や対処法などを解説していきます。
仕事のストレスで休職するほどつらかった新人のわたしが、状況を改善するためにやった実際の行動も紹介しています。
あなたの状況に合った対処法や、退職の判断基準をわかる思うので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
新人看護師が仕事を辞めたい理由12選
新人看護師が仕事を辞めたい理由はたくさんあると思います。
なかでも、以下の12個は多くの新人さんが辞めたいと感じる原因になっているでしょう。
- 先輩看護師がこわい
- ミスを連発して不安になった
- 同期と比べて自信がなくなった
- 勉強するのがつらくなった
- 希望の部署に配属されなかった
- インシデントを起こした
- 申し送りがうまくできない
- 夜勤がつらすぎる
- 残業代が出ない
- 排泄物や体液に抵抗がある
- マルチタスクが苦手
- 責任が重くてプレッシャー
これだけの悩みを抱えながら日々仕事をするのはつらいですよね。
それぞれ順番にみていきます。
1.先輩看護師がこわい
先輩看護師がこわくて仕事を辞めたい新人さんは、かなり多いでしょう。
先輩看護師への苦手意識をもつと、こんなことが起こります。
- 分からないことを素直に聞けない
- 自己判断で行動してミスをする
- 萎縮して本来の力を発揮できない
- つらくても相談できない

新人のときは先輩が怖くて話しかけられなかったけど、もっと素直に悩みを伝えてもよかったな〜と、8年目の今ではそう思います。
先輩への恐怖で萎縮してしまうと
相談できない
↓
ミスをする
↓
怒られる
↓
話しかけにくくなる
この悪循環を繰り返すことになります。
こんな状態で1年過ごすのは、かなりの苦痛でしょう。
2.ミスを連発して不安になった
ミスを連発すると、落ち込んだり、明日からの仕事が怖くなったりしますよね。

わたし看護師に向いてないかも・・
と思い、辞めたくなる新人さんも多いのではないでしょうか。
なかには先輩から責めるような指導や人格否定を受ける場合も・・。
また失敗をしたらどうしよう、先輩に怒られたくない、といった気持ちから辞めたくなってしまいます。
3.同期と比べて自信がなくなった
「できる同期」と「ダメな自分」を比べて、辞めたいと思う新人さんもいるでしょう。

Aさんは勉強すすんでるけど、Bさんはもうちょっと頑張ってもらわないとダメだよね〜。
と、先輩たちが新人のうわさ話をしているのを聞いて、残念な気持ちになったことがある方も多いはず。
他人と自分を比較する必要はないとわかっていても、同じ新人なのにどうしてできないんだと、不公平さを感じますよね。
自分の何もかもがダメに感じて、看護師を辞めたい気持ちが大きくなることでしょう。
4.勉強するのがつらくなった
仕事が終わって家に帰ったら、次に受け持つ患者さんの疾患や処置を勉強している新人さんが多いと思います。
毎日の業務を乗り切るだけでも大変なのに、退勤後も仕事のことを考えなきゃいけないのは本当に苦痛です。
こんな生活を続けるのかと思うと、辞めたくなるのも当然でしょう。

インスリン注射やるけど勉強してきた?
術後のAさんはどこを観察するの?
学習資料、出してくれる?

わ、わかりません・・
勉強できてません・・。

え、なんで?
それじゃあ任せられないよ。

はい、すいません・・。
このように、成長のためというよりは、怒られないために勉強しているようなものです。
ネガティブな気持ちを原動力に勉強していると、いつか限界が限界がくるかもしれません。
5.希望の部署に配属されなかった
総合病院のような大きい病院に就職した新人さんのなかには、希望の部署に配属されず、辞めたいと感じる場合もあるでしょう。
- やりがいを感じられない
- 興味がない分野の勉強を求められる
- 自分の本心を殺して働いている
このような苦痛が生じ、強いストレスを感じるからです。

わたしも新人のとき、希望とは違う部署に配属されました。希望をとってくれたとしても、その通にいく病院はあまりないかもしれませんね。
どの職場でも学べることはありますが、理想から離れすぎるとやる気がなくなります。
6.インシデントを起こした
インシデントを起こすと、ものすごいショックを受けますよね。
新人さんによっては自信をなくし、看護師を辞めたいと思ってしまう人もいるでしょう。

- なんでミスしちゃったんだろう
- もっと確認すればよかった
- わたしはダメな人間だ・・
こんな気持ちでいっぱいになりますよね。

私の初めてのインシデントは「針刺し」でした。たしか1年目の5月頃。結構ショックだったので今でも鮮明に覚えています。
新人のインシデントを言いふらすお局がいたり、カンファレンスで責められたりすると、余計に辞めたくなるでしょう。
7.申し送りがうまくできない
申し送りが苦手で看護師を辞めたいと思う新人さんは、結構多いのではないでしょうか。
なぜなら、申し送りは先輩から突っ込まれ放題のボーナスタイムだからです。

血圧はどうだったの?
ちゃんと指示みた?
その点滴は何時まで?
と言った感じで突っ込まれ、新人さんはパニックになります。
できない自分を責めて落ち込む気持ちと、「そんな言い方しなくても!」とイラ立つ気持ちが混ざり、大きなストレスがのしかかるでしょう。
こんな状況が毎日続けば、辞めたくなるのも当然です。

新人のとき、お局ナースへ申し送りをしたら、突っ込まれすぎて1時間半かかったことがあります。メンタル削られすぎて、しばらく車で泣いてから帰りました・・。
ただの引き継ぎ業務であるはずの申し送りが、新人にとっては責められて謝罪する時間になってしまうのです。
8.夜勤がつらすぎる
夜勤がつらくて仕事を辞めたいと新人さんもいると思います。
新人ナースが夜勤で感じるつらさといえば・・
- 苦手な先輩がフォローにつく
- 判断力と責任が求められる
- 受け持つ患者さんの数が増えて不安
- 多重課題の連続でパニック
- 夜中に働くのがつらい
こんな感じではないでしょうか。

2交代の病院では夜勤が16時間なので、より疲れますよね。
とくに、夜間の急変対応、指示薬を使うかの判断、Drにコールすべきかの判断は、多くの新人看護師が不安に思うことでしょう。
一緒に夜勤をする先輩からは「分からなかったら相談して」と言われるかもしれませんが

- 相談したら怒られるかも・・
- 先輩も忙しそうで話しかけれない
- とはいえ自分一人では判断できない
と、べつの悩みが発生します。
ただ夜勤業務がつらいだけでなく、限られた2〜3人の看護師とうまくやらなきゃいけないという人間関係のストレスもあるのです。
これからも夜勤があるのかと思うと、憂鬱で仕事をやめたくなるでしょう。
9.残業代が出ない
残業代が出ない病院では、入職したばかりとはいえ退職を検討する新人さんもいるでしょう。
新人さんが残業代をもらえない原因として、以下が挙げられます。
- 新人は残業代が出ないルール
- 勉強会や研修が残業に含まれない
- 残業代を申請しづらい雰囲気がある
本来、経験年数が何年だろうと、残った理由が勉強会だろうと、会社の指示で残業しているなら報酬は支払われるべきです。
にもかかわらず、上記のような理由で残業代をもらえないのは納得できませんよね。

残業代の未払いはシンプルに法律違反です。
新人とはいえ趣味やボランティアで残業してる訳ではありません。
それなのに残業代がもらないのは、頑張りが認められていないようで残念な気持ちになるでしょう。
会社に都合よく扱われているようで、退職したくもなりますよね。
10.排泄物や体液に抵抗がある
看護師をしていると、日常的に他人の排泄物や体液を扱います。
このような汚れ物に抵抗があると、看護師を続けるのは難しいと感じ、退職を考えてしまうかもしれません。

私は汚物に抵抗ないほうですが、おばあちゃんが大量に吐血したときは血生臭さに耐えられず、さすがに「オエっ」となってしまいました。
看護学生のときに汚物に触れる機会といえばオムツ交換くらいなので、あまり抵抗はないかもしれません。
ですが看護師として働くようになると、急に汚物に触れる機会が増えて生理的に無理だと感じ、拒否反応が出る新人さんもいると思います。
逃れるためには退職するしかないのかと、悩んでしまうでしょう。
11.マルチタスクが苦手
マルチタスクが苦手で看護師を辞めたいと思う新人さんは、けっこう多いと思います。
タスクが重なると仕事が抜けたりミスにつながったりすることもあるので、不安になりますよね。
とくに病棟では、以下のようなことが日常的です。
- Aさんの食事介助をしながら、Bさんの内服介助をする。
- Cさん点滴終了時間を気にしながら、Dさんのバイタルを測定する。
- Eさんの検査の時間を気にしながら、Fさんのオムツ交換をする。
このように、看護師はいつも2つ以上のタスクを同時に行なっているので、マルチタスクが苦手な方にとっては本当にストレスだと思います。

私もマルチタスクが苦手です。時間で投与しなければならない点滴を忘れてしまったり、手術前に入れ歯を外し忘れてしまったり、色々やらかしたことがあります。
優先順位を考えて効率よくこなしていければ良いのですが、まだ看護師の仕事に慣れてない新人さんでは難しい場合もあるでしょう。
12.責任が重くてプレッシャーを感じる
看護師の仕事は責任が重く、そのプレッシャーから看護師を辞めたいと感じる新人さんもいるでしょう。
看護師が行う業務は、つねに命と隣り合わせです。
- 食事介助:誤嚥・窒息→心肺停止
- 歩行介助:転倒して骨折→寝たきり
- 採血:神経損傷→麻痺で不自由な体に
このように、看護師の仕事は少しの油断が患者さんの身体や人生に大きな影響を与える恐れがあります。
まだ未熟な自分が患者さんと接することで、このような医療事故を起こしたらと思うと怖いですよね。
そんな気持ちを抱えながら毎日を過ごせば、ストレスが蓄積し、看護師を辞めたいと感じるのも仕方ありません。
新人看護師が仕事を辞めたいときの対処法9選
では、新人看護師が仕事を辞めたいと思ったらどうすればいいのでしょうか。
対処法はこちらの9つです。
- 趣味でストレス発散する
- 同期に話を聞いてもらう
- 上司や先輩に相談する
- 連休をとる
- メンタルクリニックで相談する
- 休職する
- 部署を異動する
- 退職する
- 転職活動を始める

新人のときに仕事のストレスでメンタル限界になった経験をもとに、現役ナースの私が思う現実的な対処法をピックアップしました。
仕事を辞めたくて悩んでいる新人さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
では、順番に解説します。
1.趣味でストレス発散する
好きなことなら気分も上がるし楽しめそうという方は、趣味でストレス発散してみてください。
休日に好きなことをしてリフレッシュすると、次からまた仕事頑張ろうという気持ちになれることがあります。
スポーツ、カラオケ、旅行、ドライブ、なんでもいいので満足感のある時間を過ごしましょう。
せっかくの休日なのに仕事のことを考えてしまうなんて、あなたの人生がもったいないですからね。

わたしは温泉が好きなので、よく近所の温泉に行って自分を癒していました。
充実した休日を過ごせれば、自然と仕事への意欲が湧いてくることもあるので、ぜひやってみてください。
とはいえ、誰もが趣味をもっているわけじゃありませんし、趣味なんて楽しめる気分じゃない、という新人さんもいるかと思います。
そのような方は、以下で紹介する方法を試してみてください。
2.同期に話を聞いてもらう
看護師がつらくて辞めたいとき、一番頼りになるのが同期です。
いま何がつらいのか、なんで仕事を辞めたいのか、話しやすい同期に聞いてもらいましょう。
同期に話を聞いてもらうと、次のようなメリットがあります。
- 素直な気持ちを話しやすい
- お互いの悩みを理解し合える
- 悩んでいるのは自分だけじゃないと思える
- 自分では思いつかない意見をくれる
- 味方がいる安心感を得られる
効果的なアドバイスがなかったとしても、人に話すことで頭の中が整理されたり、気持ちが楽になったりします。
同期だからこそ分かり合える悩みもあるでしょう。
もし解決に至らなくても、わかってくれる仲間がいると思えばで少し安心できるかもしれません。

わたしが新人のときは、毎週のように同期とファミレスで愚痴ったり、夜電話したりしていました。それが心の支えです。
なかには同期と仲が良くない新人さんもいると思います。
同期に話すのが難しい場合は、以下で解説している方法がおすすめです。
3.上司や先輩に相談する
もし可能であれば、上司や先輩のナースに相談してみるのもひとつの手です。
業務内容やシフトの調整など、具体的な対策をとってくれる可能性があります。

苦手な先輩とペアにならないように調整してくれたときは、師長さんに相談して本当によかったと思いました。
このように、理解のある上司であれば何かしらの対策をしてくれる可能性が高いです。

- わたしの都合で勤務調整してもらうなんて、わがままなんじゃ・・。
- 上司に悩みを話したら、他のナースに噂されそうで怖い。
と思うかもしれませんが、そんなに心配しなくて大丈夫。
決してあなたのわがままではありませんし、スタッフが働きやすい環境を作るのが上司の仕事だからです。

わたしたち看護師は、患者さんの状態観察や身の回りのお世話が仕事ですよね。それと同じく、上司は職場の環境調整をするのが仕事です。なにも迷惑ではありません。
それに、上司は部下の悩みを他のスタッフに言いふらしたりすることは基本的にありません。
相談もせず無理して働き続け、急に限界がきて退職されるほうが困ります。
新人さんであればプリセプターがいると思うので、まずはプリセプターに相談するのがおすすめです。
プリセプターから師長さんに相談してくれるかもしれないし、師長さんから新人さんの話を聞きにきてくれるかもしれません。

「プリセプターが苦手」で相談しづらい方は、主任さんや師長さんに直接こえをかけてもOKです。誰でもいいので話しやすい先輩・上司に聞いてもらいましょう。
4.連休をとる
看護師を辞めたくてどうしようもないときは、いったん連休をとるのもおすすめです。
心身のリフレッシュをしたり、退職・転職など今後の方向性について考えたりするための時間を確保できるからです。
とくに、以下の項目に当てはまる方は連休をとってみてもいいと思います。
数日仕事から離れると、やる気が戻り、看護師を続けたいと思えるかもしれません。
退職を考えるにしても、心身ともに余裕のない状態で決断すると後悔する可能性が高いので、ひとまず連休を入れて落ち着くことが大切なのです。
とはいえ

連休がほしいなんて、新人だし言いづらい。上司にどう伝えたらいいか分からない。他の先輩にどう思われるか不安。
という新人さんも多いと思います。
でも大丈夫です、なにも心配いりません。
なぜなら、あなたが思っているほど職場の先輩たちはあなたのことを気にしていないからです。

〇〇さん何日か休むんだ。へー。
それより今日も忙しそうだなー。
というのがリアルな先輩ナースたちの頭の中です。

わたし自身、新人のときに数日休みをもらったことがありますが、そもそも連休をとっていたことを知らない先輩もいたくらいです。
なので、安心して連休をとってください。
具体的には、師長さんなど普段シフトを作っている人に「〇日間の連休をとらせて頂いてもいいですか」と伝えるのがいいと思います。
なぜ連休をとりたいのかを伝える必要はありません。
もし聞かれたら素直に理由を話してもいいですし、言いにくければ「ちょっと出かける予定があって」といってしまってもいいと思います。

公休なのか、有給(年休)なのかも合わせて伝えるとスムーズです。
5.メンタルクリニックで相談する
仕事がつらくて辞めたいと思う新人さんのなかでも、仕事のストレスが原因で体調に変化が出ている場合はメンタルクリニックで相談してみるのをおすすめします。
メンタル不調に陥っている場合、働き続けるにしても、退職・転職するにしても、良い決断はできません。
まずは体調を整え、あなた本来の力を発揮できる状態にもっていくことが大切です。
以下の項目はメンタル限界のサインなので、当てはまる方は受診してみましょう。

このチェックリスト、すべて休職前のわたしに出ていた症状です。体調が悪いことを職場に伝え、そのまま心療内科に行きました。
不調なまま働いても、仕事に集中できずインシデントを起こして無駄に落ち込む可能性が高いです。
なにより、うつ病や統合失調症になってはダメージが大きすぎます。
あなたが健康でいることよりも大切な仕事なんてありません。
話を聞いてもらうことで気持ちが楽になる可能性もあるので、一度メンタルクリニックに行ってみましょう。

精神科、心療内科、メンタルクリニックなどありますが、どこでもOKです。自分が通いやすいところを選んでくださいね。
6.休職する
上記のようにメンタル不調でクリニックを受診すると、休職をすすめられることがあります。
その場合は、休職を受け入れて回復に専念するのがおすすめです。
休職によって心が元気になれば、看護師を続けたいと思えるかもしれません。

わたしは心療内科で休職をすすめられて1ヶ月半お休みしました。休職前はあんなに嫌だった看護師の仕事でも、メンタルが回復すると少しは復帰したいと思えるようになりました。
休職したら必ず復帰しなければいけないわけではありません。
心と体を回復させつつ、余裕が出てきたときに今後のことを考えれば大丈夫です。

でも休職したら収入が・・
と思うかもしれませんが、病気で休職しているときは以下のような手当を受け取れます。
民間の病院に勤めているナース:傷病手当(月給の6割くらいを支給してもらえる)
国立・市立など公的病院に勤めている公務員ナース:病気休暇(90日間は月給の10割が支給される)
だいたいの支給額や申請方法など、詳しくは職場の人事担当者に聞いてみましょう。
7.部署を異動する
あなたの職場がクリニックなどの小さな病院じゃなければ、部署異動もひとつの選択肢になります。
とくに、以下のような理由で看護師を辞めたいと思っている方には部署異動が効果的です。
上記はどれも環境を変えれば改善する可能性がある悩みです。
なので、関わる人や働き方が変われば、看護師を続けたいと思える可能性が十分あります。

わたしは新卒で回復期の病棟に配属されましたが、先輩ナースとうまくいかず、休職後に外科病棟へ異動しています。新しい環境に不安もありましたが、かなり働きやすくなりました。勇気を出して本当によかったです。
また、部署異動なら職歴が途切れることなく新しい環境でやり直せるので、今後の転職で不利になるリスクも回避できます。
とりあえず部署を異動してみて、それでも働くのが難しそうであれば退職しても遅くはないと思います。
8.退職する
プリセプターに相談してもダメ、上司に相談してもダメ、部署異動も難しそう、そんなときは退職を選択するのもありだと思います。
改善の見込みがないのにつらい気持ちを引きずって働いていても、ただ苦痛な時間を過ごすだけになるからです。
次の就職先が見つかるか心配になるかもしれませんが、第二新卒として受け入れてくれる病院はたくさんあるので、そんなに怖がらなくて大丈夫だと思います。

実際、わたしの周りにも第二新卒で転職した人は何人かいます。そのうちの一人はわたしの同期で、入職後1ヶ月で転職していましたね。みんな新しい職場で無理なく働けているみたいです。
将来性がない職場でずるずる働いても時間の無駄でしかありません。
それどころか、あなたのメンタルが削られてしまいます。
できれば早めに退職の方向で考えて、今後の計画をたてましょう。
9.転職活動を始める
退職を決意したら、次にとるべき行動は転職活動です。
次の仕事をみつけてから退職するのがおすすめですが、

- つらすぎて今すぐ退職したい!
- 仕事しながら転職活動は無理!
という方は、連休をつかって転職活動をするか、経済的に余裕があるなら退職してしまってもいいと思います。
また、退職したら必ずしもすぐに働かなきゃいけないわけではないので、

退職後はちょっと休んでから次の職場で働きたい。
という場合は、1〜2ヶ月おいてから転職活動を始めても良いでしょう。
ちなみに、新人看護師が転職を成功させるなら、看護師転職サイトの利用が圧倒的におすすめです。
その理由はこちら。
- 効率よく希望の求人を探せる
- 人間関係などの内部情報がわかる
- 履歴書を添削してもらえる
- 面接の日時を調整してくれる
- 面接対策を受けられる
- 転職後もフォローがある
看護師転職サイトに登録すると、担当アドバイザーがあなたの希望をヒアリングし、手厚くサポートしてくれます。
転職が初めての新人さんにとって、こんなに強い味方はないでしょう。

LINEで連絡をとれる看護師転職サイトなら、仕事の合間でも転職活動をすすめられて便利です。
なかでも「レバウェル看護」というサイトは求人数も多く、サポートも丁寧なので、新人さんにおすすめです。

わたしは3回転職していますが、3回ともレバウェル看護にお世話になりました。
どんな求人があるのか情報収集だけしたいという方でも利用可能です。
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新人看護師が退職を判断する基準
ここからは、退職するか迷っている新人さんに向けて、退職の判断基準についてお伝えしていきます。
- 仕事を続けたほうがいいパターン
- 退職を検討したほうがいいパターン
上記2つのパターンに分けてお伝えしているので、

わたしの場合はどうなんだろう。
辞めるべき?続けるべき?
と悩んでいる新人さんは、ぜひ参考にしてください。
仕事を続けたほうがいいパターン
仕事を辞めたい理由が以下のような場合は、もう少し仕事を続けてみてもいいかもしれません。
- 看護技術がうまくできない
- 知識がなくてアセスメントに自信がない
- 効率よく仕事できなくて落ち込む
このような看護師としての知識やスキルに関する不安は、経験を積むことで解消できる可能性があります。

とくに看護技術に関しては慣れの部分も大きいです。自信をつけるには回数をこなすしかありません。
アセスメントに関しても、実際に症状のある患者さんと関わるなかで疾患と症状のつながりがイメージできるようになります。つまり経験です。
仕事がデキるあの先輩も、新人のときはたくさん失敗しているはず。
失敗を経験しているからこそ、効率よく仕事する方法も、責任の重大さも知っているのです。

わたしが新人のとき、当時の7年目の先輩が新人だったときの失敗を教えてくれました。
患者さんの足元に入れていた枕の当たりどころが悪く、腓骨神経麻痺を起こすインシデントを経験したそうです。
いつも完璧に仕事をこなしているイメージだったので、そんな過去があったのかと驚きました。
できない自分が嫌になるときもあるかもしれませんが、成長した自分になるため、今はなんとか耐えるときなのかも。
やってみてダメならいつ退職・転職しても大丈夫なので、あと少しだけ、仕事を続けてみてから判断してみてはいかがでしょうか。
退職を検討したほうがいいパターン
以下の状態に当てはまる方は、退職を検討したほうが良いかもしれません。
- いじめにあっている
- ハラスメントを受けている
- 新人教育の体制が整っていない
- 仕事のストレスで体調の変化がある
いじめやハラスメント(パワハラ、セクハラ、モラハラなど)といった人間関係のトラブルを改善するのは、正直かなり難しいです。
上司が指導したくらいで改善されるとは思えないですし、問題の人物を別の部署に異動させるのも現実的ではありません。
あなたが退職・転職するほうが、少ない時間と労力で解決できるでしょう。

いじめ・パワハラに関しては、部署異動が効果的です。まずは部署異動を希望してみて、それでもダメなら退職・転職を。
また、人手不足で新人指導の余裕がない職場や、あまり新人を採用していない職場では、十分なフォローがないことも少なくありません。
新人研修もなくいきなり臨床に放り出される、プリセプターがおらず放置される、といった状況にある場合は退職しても良いでしょう。
逆に、どれだけ新人教育が手厚くてもストレスで体調を崩している場合は、退職したほうが良いかもしれません。
少なくとも、メンタルクリニックを受診して休職させてもらうか、部署異動してストレスのある環境から離れるか、どちらかはするべきです。
心身の状態が安定していないときに仕事を頑張っても、さらに体調が悪化したり、頭が働かなくてミスを連発したりする恐れがあります。

わたしが新人でメンタル限界だったとき、点滴の滴下計算が全然できなくなりました。間違った流量で投与していることもあって怖かったです。
どれもあなた個人の頑張りで解決できる問題ではありません。
つらいのを我慢して働き続けるのは時間がもったいないので、サクッと次の職場を探しましょう。
新人看護師が退職するときの注意点
新人看護師が仕事を辞めるときは、以下の3つにご注意ください。
- 奨学金の一括返済を求められる
- 「すぐ辞める人」だと思われる
- 辞めれば解決するとは限らない
順番に説明していきます。
1.奨学金の一括返済を求められる
看護学生のときに病院から借りていた奨学金は、退職時に一括で返済するようにいわれる可能性があります。
金額が大きいと経済的な負担となってしまうので、退職を決める前に確認しておくべきでしょう。

看護学校に通う3年間で奨学金を借りた場合、3年以上その病院に勤めれば返済チャラというのがよくある例ですね。
働いた期間の分だけ返済が免除されます。
例えば、4月に入職した新人さんが6月に退職する場合、返済額のイメージは以下のようになります。
5万円×2ヶ月(勤務期間)=10万円
180万円ー10万円=170万円の返済
3万円×2ヶ月(勤務期間)=6万円
108万円ー6万円=102万円の返済
このように、新人ナースが入職数ヶ月で辞めると100万円以上の一括返済を求めらる可能性があるのです。
奨学金の返済ルールは病院によって決まりがあるので、返済方法や返済額は担当部署に聞いておきましょう。

病院なら人事部や総務部に聞くと丁寧に教えてくれますよ。
2.「すぐ辞める人」だと思われる
新人さんが数ヶ月で退職すると、次の転職先でも「またすぐに辞めるのでは?」と思われてしまう可能性があります。
採用担当者からしてみると
- 忍耐力がない
- 責任感がない
- わがままを言いそう
と、ネガティブな印象を受けるからです。

まあ確かに、数ヶ月で離職している看護師が面接にきたら、なんでだろうとは思っちゃいますよね。
とはいえ、新人看護師が転職できないわけではありません。
退職した理由を自分の言葉でポジティブに伝えられればOKです。
看護師転職サイトに登録すれば、専任のアドバイザーが一緒に考えてくれるので、相談してみることをおすすめします。
3.辞めれば解決するとは限らない
退職すれば必ず悩みが解決するとは限りません。
なぜなら、転職先でもまた悩みを抱えて仕事を辞めたくなる可能性があるからです。
- 転職先の人間関係が悪かった
- フォロー体制がなく放置された
- 思ったより残業が多かった
といったように、せっかく転職して環境を変えたのに、つらい思いをしては本末転倒。
このような失敗は「自己分析」と「転職先のリサーチ」が甘かった場合に起こります。
自分はどんな職場で働きたいのかをもう一度しっかり考え、転職サイトを活用しながら求人先の職場の内部事情まで聞きとりするのが重要です。
新人のときに辞めたいと思った私がやったこと【体験談】
冒頭でもお伝えしたように、わたしは新人のときに仕事のストレスで適応障害になり、休職した経験があります。
最初はリハビリ病棟に配属された私ですが、休職後は外科病棟に異動&復帰し、今ではなんだかんだ看護師8年目です。
当時は、とにかく毎日がつらくて辞めたいと思いながら出勤していたのを覚えています。

通勤中に事故に巻き込まれれば仕事を休めるのにと、本気で思いながら出勤していました。
そんなわたしがつらい状況を抜け出すためにやったことを紹介します。
こちらの6つです。
- 同期にめっちゃ愚痴る
- 心療内科を受診する
- 上司に休職したいことを伝える
- とにかく自由に過ごす
- 自分の気持ちを整理する
- 先輩ナースと積極的に雑談する
わたしの実体験も合わせてお伝えしてるので、共感できる部分もあるかと思います。
ぜひ参考にしてください。
1.同期にめっちゃ愚痴る
看護師になったばかりの頃は、とにかく同期と愚痴りあってストレスを発散していました。
やっぱり新人の気持ちを一番理解してくれるのは同じ新人です。

わたしには同じ高校・看護学校を卒業し、同じ病院に就職した大親友のナースがいます。いつも一緒にファミレスで勉強しながら話したり、なにかあればすぐ電話していましたね。8年目の今でも仲良しです。
話を聞いてもらってスッキリするだけでなく、逆に同期の話を聞いて「つらいのはじぶんだけじゃないんだな」と思えるのも、気持ちが楽になるポイントです。
プリセプターや上司に相談すれば、もっと具体的な対処をとってくれたのかもしれません。
ですが、新人のわたしが師長さんやプリセプターに「ちょっとお時間よろしいですか」と声をかけるのは、非常に勇気のいる行動でした。

わたしの場合、師長さんに気軽に声をかけられるようになったのは5年目くらいからだと思います。
また、当時のわたしは先輩や上司に心を開けていなかったので、このように思っていました。
- プリセプターに本音を話すのが怖い
- 相談したら他のナースに噂される
- 相談してもわたしが怒られるだけ
プリセプターは3年目の先輩だったので、年も近くて話しやすい方でした。
ですが、自分の意見を言うのが苦手な性格もあり、なかなか素直に相談するのは難しかったです。
同じ立場にある同期なら話しやすいし、とても助けられました。
2.心療内科を受診する
親友ナースと愚痴を言い合いながら頑張っていたわたしですが、ついにメンタルの限界がきます。
1年目の10月中旬、仕事に行こうとすると吐き気・動悸・強い不安がでて出勤できない状態に。
その日は日勤だったので、朝のうちに師長さんに電話をして、体調不良で休むと伝えました。
たぶん仕事のストレスが原因だろうなと思っていたので、その日のうちに心療内科を受診。
適応障害の診断で、医師から休職をすすめられました。

休職したら仕事行かなくていいんだという「安心」の気持ちと、他の新人は頑張っているのに自分だけ休む「罪悪感」があって、落ち着かなかったのを覚えています。
休職に抵抗はあったものの、このまま働き続けるのはもっと無理という結論になったので、休職を決めました。
ちなみに、わたしが勤めていたのは市立の総合病院なので公務員として扱われます。
しばらく休んでもお給料が全額支給されるため、経済面の不安はありませんでした。
また、実家に住んでいたので家事はお母さんに頼れます。
経済面・生活面ともに恵まれた環境だったことも、休職を決断できた要素のひとつだったと思います。
3.休職したいことを上司に伝える
休職を決断したわたしは、心療内科を受診した直後、そのままクリニックの駐車場で上司に電話しています。
本来は直属の上司である師長さんに報告すべきですが、言いにくかったので看護部長さんに直接連絡させてもらいました。

緊張で心臓がバクバク。なんて伝えるか練習して、いったん深呼吸。気持ちを落ち着けてから電話をかけました。
電話に出た看護部長さんは、わたしを責めたり深く追求したりせず、ひとまずゆっくり休むように言ってくれました。
電話を切ったあとは、意外とあっけなく休職になったなーと思ったのを覚えています。
拍子抜けというほどではありませんが、とりあえず明日から仕事に行かなくていいという事実に、少しだけ安心しました。
4.とにかく自由に過ごす
休職中は、とにかく自由に過ごすことを心がけました。
やりたくないことはしない、やりたいことだけやる。
心を回復させるには、ストレスがかからない環境で生活することが重要だからです。

最初は休むことに不安や罪悪感があって落ち着きませんでしたが、休職生活に慣れてくると好きなことをする余裕が生まれました。
ちなみに、当時のわたしの休職中の生活はこんな感じです。
- チーズ牛丼を深夜に爆食い。
- 夜中に活動、朝方に寝る。
- 1000ピースのジグソーパズル(ジブリのやつ)に1週間ほど没頭。2枚作成。
生活習慣が乱れまくりですね。
ですが不思議なことに、一通り自由な生活に満足すると、自然と働きたい気持ちが湧いてきました。
仕事を気にせず自由な生活をしたおかげで、心の疲れが解消されたのだと思います。
5.自分の気持ちを整理する
メンタルが回復し、仕事のことを考える余裕ができた頃、いったん自分の気持ちを整理しました。
自分の気持ちがわかっていないと、退職するにしても、復帰するにしても、また同じような失敗で苦しむと思ったからです。
当時のわたしの気持ちをまとめると、このようになりました。
- いまの職場の先輩たちと働きたくない
- 看護師の仕事が嫌いなわけではない
- 外科系に興味がある
上記3つから、「環境が変われば看護師を続けられるのでは?」と思ったので、部署異動したいことを上司に伝えたところ、新たに外科病棟で復帰させてもらうことができました。
6.先輩ナースと積極的に雑談する
外科病棟に配属されてからは、先輩ナースと積極的に雑談することを心がけました。
気軽に雑談できる信頼関係があれば、仕事で悩んだときに相談しやすくなるからです。
今回わたしがメンタル不調で休職するまでになってしまった原因は、先輩や上司に相談できなかったことが大きいと思っています。
- プリセプターに本音を話すのが怖い
- 相談したら他のナースに噂される
- 相談してもわたしが怒られるだけ
という気持ちがあり、先輩や上司と心の距離をとっていました。
もしここで、周りのナースと気軽に話せる関係が作れていたら、相談できていたかもしれません。
なので外科病棟にきてからは、新しい仕事を覚えつつ、自分から先輩に仕事以外の話をしてみることを意識していました。

休みの日に何してるとか、お子さんの話とか、出身はどこなのかとか、そんな感じです。
結果、他のナースとの距離が近くなり、小さなことから大きなことまで相談しやすくなりました。
自分から先輩に話を振るのは勇気がいるかもしれませんが、本当にやってよかったです。

8年目の今ではわたしがプリセプターとして先輩の立場になることもありますが、後輩が話しかけてくれるのは嬉しいものです。
新人看護師でも辞めた方がいいときもある
本記事では、仕事がつらくて辞めたい新人看護師さんに向けて、原因や対処法を解説してきました。
仕事がつらくて辞めたいと感じる新人さんは、こちらの9つの対処法をやてみてください。
- 趣味でストレス発散する
- 同期に話を聞いてもらう
- 上司や先輩に相談する
- 連休をとる
- メンタルクリニックで相談する
- 休職する
- 部署を異動する
- 退職する
- 転職活動を始める
できるところだけでもOKです。
場合によっては退職せずに解決できるかもしれません。

わたしのように部署異動で解決できる可能性もあります。
退職しなくて済むならそれがベストです。
ですが、以下に当てはまる場合は退職・転職を考えてもいいと思います。
- いじめにあっている
- ハラスメントを受けている
- 新人教育の体制が整っていない
- 仕事のストレスで体調の変化がある
このような悩みは解決するのが難しい一方で、転職して環境が変わればすぐに解決できる可能性が高いです。
改善の見込みがないのに我慢して働くのは時間の無駄であり、ただ消耗するだけ。
早めに退職・転職に向けて準備していきましょう。

ちなみに、1年目でも転職先はあるので心配しすぎないでくださいね。
転職を諦める理由が「1年目だから」だとしたら非常にもったいないです。
新人さんが転職する場合、手厚いサポートを受けられるように看護師転職サイトに登録することを強くおすすめします。
看護師転職サイトを利用するメリットはこちら。
- 条件に合う求人の紹介
- 人間関係など内部情報の提供
- 履歴書・面接対策サポート
- そもそも転職すべきかの相談もOK

過去3回の転職経験があるわたしも、すべて看護師転職サイトを利用しています。
看護師転職サイトには色々ありますが、なかでも新人さんにおすすめなのは「レバウェル看護」です。
無料で利用できるので、転職を決断された方は登録してみてください。
担当者とLINEでやりとりできて便利ですし、強い味方になってくれますよ。
ぜひ活用してくださいね。
まだ新人だけど看護師つらすぎて仕事やめたい。そんなの甘えかな。どうすればいいの…。