
- 新人看護師になったけど、メンタルがつらすぎる。
- どうやって仕事のモチベーションを保てばいいの?
- 新人看護師が転職するならどこがおすすめ?
このように悩む新人看護師さんに向けて、本記事では以下のことを解説しています。

わたしは看護師歴8年目の現役ナースです。実は新人のときにメンタルをやられて休職した経験があります。
新人看護師って本当につらいですよね。
毎日辞めたいと思いながら出勤している方も多いのではないでしょうか。

わたしも新人のときは仕事に行きたくなさすぎて、車にひかれればいいのにと思いながら出勤していましたよ。
そこで本記事では、わたしがメンタルをやられたときの経験をもとに、新人看護師がメンタルをやられる原因と対処法について解説していこうと思います。
「毎日の仕事がつらい」「仕事に行きたくない」と感じている新人看護師のあなたはぜひ参考にしてくださいね。
また、転職を考えている新人さんに向けて、おすすめの転職先についても解説しています。
気になる方は読んでみてください。
目次
新人看護師のメンタルがやられる5つの瞬間
新人看護師のメンタルがやられる理由はいろいろありますが、以下の5つのシーンでは大きなストレスを感じるでしょう。
- 先輩や上司に厳しく指導された
- インシデントを起こしてしまった
- 患者・家族からクレームがきた
- 苦手な先輩に嫌なことをされた
- 多重課題でパニックになった
それぞれ解説していきます。
①先輩や上司に厳しく指導された
仕事で失敗して上司や先輩に指導されるのは、新人であれば誰でもあり得ることです。
ですが、失敗の度合いによっては厳しく言われて落ち込むこともあるでしょう。

患者さんの命に直結するようなミスや、同じミスの繰り返しでは、多少キツい言葉をかけられるかもしれません。
また、指導する側の伝え方にとよってはパワハラに該当することもあります。
- 怒鳴る
- みんなの前で叱る
- バカ・無能など人格否定
このような指導は心に深い傷を負うこととなり、新人看護師のメンタルは大きなダメージを受けるでしょう。
②インシデントを起こしてしまった
インシデントを起こすとしばらく落ち込みますよね。
「なんであんなことしたんだろう」と後悔したり「またやってしまったらどうしよう」と不安になる新人さんが多いと思います。
インシデントの大きさによっては看護師として働くのをやめてしまいたくなることもあるでしょう。

まだ看護師経験が少ない新人さんにとっては、小さなミスでもとんでもなく大きなミスに感じられて、過剰に思い詰めてしまうのかもしれません。
また、インシデントカンファレンスで心無い先輩に問い詰めらることもあり、メンタルが削られることでしょう。
③患者・家族からクレームがきた
患者・家族からのクレームでメンタルがやられる場合もあるでしょう。
自分は正しいケアをしたつもりでも患者・家族には伝わっていたなかったり、いつも理不尽にキレて問題を起こす常連さんだったり、色々です。
せめて上司が間に入って対処してくれればいいのですが、「あなたの対応が良くなかったんじゃないの?」と上司から責められることもあります。
両者から責められるとだんだん自分が間違っているような気がしてつらくなってしまうでしょう。
④苦手な先輩に嫌なことをされた
職場に一人は苦手な先輩がいると思います。
いわゆる「お局」と言われるナースです。
お局ナースはその日の気分で態度が変わり、仕事が忙しいと新人看護師に八つ当たりすることもよくあります。

勤務が一緒になった日は、いかにお局ナースに絡まれないかを最優先に考えて行動しちゃいますよね。
お局ナースは他人の仕事の粗探しが好きなので、新人はターゲットにされがちです。
新人のミスを見つけては他のナースに言いふらしたり、嫌味な言い方で指導してきたりします。
大した気にする必要はないことでも、まだ未熟な新人さんでは間に受けてしまい落ち込むこともあるでしょう。
⑤多重課題でパニックになった
忙しい状況でタスクが重なると、何から手をつけていいかわからずパニックになる新人さんも少なくないでしょう。

Aさんのバイタルを測りながら、Bさんの点滴終了時間を気にしていたら、Cさんの手術が終わってお迎えに呼ばれる、みたいな感じですね。
作業を中断されればどこまでやっていたかわからなくなりますし、他の仕事が抜けることもあります。
優先順位を考えて行動を組み立てる必要がありますが、また経験の少ない新人さんにとっては至難の業です。
多重課題をこなすのが苦手な方は、強いストレスを感じるでしょう。
新人看護師がメンタルをたもつ6つの方法
新人看護師がストレスフルな毎日でもメンタルをたもつには、以下6つの方法が効果的です。
- わからないことはすぐに聞く
- これからやることを報告してから動く
- つらいのを我慢しない
- ストレス発散方法を見つける
- 部署異動を希望する
- 転職して新たにやり直す
それでは、順番にみていきましょう。
①わからないことはすぐに聞く
わからないことをすぐに聞けると、新人看護師のストレスは激減します。
理由はこちらの3つです。
- 疑問・不安が解消される
- 自己判断で動いてミスることがない
- 先輩も一緒に責任を負ってくれる

どんな些細なことでも構わないので、疑問に思ったことは全部聞いちゃうくらい先輩に声をかけてみましょう。
たくさん聞いてくれた方が、先輩も安心して仕事を任せられます。
とはいえ、わからないことを聞いた時にこんな反応をする看護師もいるでしょう。

- そんなこともわからないの?
- 勉強してきたんだよね?
- 前にも教えたと思うけど?
こんなことを言われたら落ち込むかもしれませんが、気にする必要はありません。
こんな答え方をする先輩が意地悪なだけです。
普通の人なら「それは〇〇だよ」と教えてくれます。
できればこのような答え方をする先輩は避けて、他の看護師を頼るようにしましょう。
②これからやることを報告してから動く
なにかするときは先輩に報告してから動くようにすると、事前にアドバイスをもらえてミスが減るので、メンタルのダメージを軽減できます。

これからAさんの採血とってきますね!

待って!Aさんの採血の指示変更になってるけど確認した?

あ、本当だ!気づきませんでした。ありがとうございます。
みたいな感じです。
行動を起こす前に先輩のチェックが入るので、余計な失敗をせずに済みます。
とくに初めてやることに関しては、どんな小さなことでもいいので先輩についてきてもらいましょう。
これくらいなら一人でやっても大丈夫だろうと思っても、実は間違っていることもあります。
先輩が忙しくて一緒に行くのが難しそうであれば、必要物品・手順・注意点などを口頭で確認してから実施するのがおすすめです。
③つらいのを我慢しない
つらいときは我慢せずつらいと言いましょう。
なぜなら新人看護師のメンタルがやられるのは、つらくても我慢し続けるのが大きな原因のひとつだからです。
例えば、日々の疲れが溜まるとこんなことを思うでしょう。

- 仕事に行くだけでも疲れるのに、家に帰っても勉強が待っている。やること多くてしんどいな〜。
- 受け持ち患者5人は多くて頭が混乱する。仕事が抜けたりミスしたりしそうで怖い。
- A先輩は威圧的で話しかけにくい上に、嫌味な言い方で指導してくる。A先輩がフォローにつくと、萎縮してしまってつらい。
このような気持ちになったときは、それを素直にプリセプター話してみるのがおすすめです。
多くの場合は話を聞いて共感してくれたり、業務の調整をしてくれると思います。
自分のつらさをわかってくれている人がいるだけでも心が楽になるでしょう。

わたしは新人のときにメンタルの限界を突破し適応障害になってしまいましたが、素直な気持ちを先輩に話せていたら、こんなことにはならなかったと確信しています。
無理なものは無理なんです。
つらいと訴えることは甘えではありません。
負荷をかければ早く成長できるわけではないので、自分のできるペースでやっていきましょう。
④ストレス発散方法を見つける
メンタルをキープするには、自分に合ったストレス発散方法を見つけるのも大切です。
落ち込んだときは「これをすれば回復できる」というものがあるといいと思います。

例えばわたしが夜勤で嫌なことがあったとしたら
- 看護師の友だちにめっちゃ愚痴る
- 温泉でリラックスする
- カラオケで歌いまくる
- ちょっと遠くまでドライブに行く
- ひたすら寝る
- お菓子を食べながらアニメを一気見する
これらのうちのどれかを明けにやりますね。
なんでもいいので好きなことをやりましょう。
べつに好きなこともないし、何をしたらいいかわからないという方は、ひとまず私と同じことやってもと思います。
⑤部署異動を希望する
今の職場で働くのがストレスになっていて、かつ改善が難しい場合は、部署異動を希望してもいいと思います。
このままストレスを受け続ければ、いずれメンタル崩壊する日がやってくるのを待つだけだからです。

自分の行動を工夫したり、先輩や上司に相談したり、できることをやった上で解決できないのであれば、部署異動を希望しましょう。
とくに、このようなことで悩んでいる方は、部署異動が効果的です。
- 怖い先輩がいて萎縮してしまう
- いじめ・ハラスメントを受けている
- 新人の教育体制が整っていない
人間関係に悩んでいる場合、異動して関わる人が変わるだけでかなり働きやすくなる可能性があります。

わたしも新人のときに人間関係でメンタルをやられましたが、リハビリ病棟から外科病棟に異動したらストレスが激減しました。
転職せずに新しい職場で再スタートできるところもメリットなので、退職を考えるくらい追い込まれているなら、ひとまず部署異動をしてみて考えるのがおすすめです。
⑥転職して新たにやり直す
規模が小さい病院に勤めていて部署異動が難しかったり、病院そのものがストレスになっている場合は、転職を考えてもいいかもしれません。
もちろん、看護師1年目で転職するのはそれなりにデメリットもあります。

応募できる求人が少なくなったり、またすぐ辞めるのではないかと思われてしまう可能性がある点は理解しておく必要がありますね。
それでも、ただストレスを受け続けてメンタルをやられるよりは何倍もマシです。
転職して働きやすい環境で長期的に看護師を続けられている新人さんはたくさんいますからね。
ちなみに、転職を考えている新人さんは看護師転職サイトに登録することを強くおすすめします。
- 希望に合った求人を紹介してくれる
- 人間関係などの内部事情がわかる
- 履歴書・面接対策をしてくれる
そもそも転職すべきかという悩みに関しても相談に乗ってくれるので、転職を迷っている段階で早めに登録しておくのがおすすめです。
私がおおすすめする看護師転職サイトはこちらです。
無料で簡単に登録できるので、まだの方は上記リンクから今のうちに登録しておきましょう。
新人看護師におすすめな転職先3選
新人看護師におすすめな転職先はこちらの3つです。
- 病棟
- 規模が大きめの病院
- 教育体制が整っている病院
それでは順番に解説していきます。
①病棟
新人さんが転職するならやっぱり病棟がおすすめです。
絶対に病棟じゃないとダメということはありませんが、やはりメリットが大きいと感じます。
- 他の求人よりもお給料は高いことが多い
- 基本的な看護の知識・スキル・アセスメント力をつけられる
- シフト制だから苦手な先輩がいても毎日顔を合わせる必要がない
- 3年以上病棟を経験していると次の転職で有利
こういった理由から、病棟への転職をおすすめします。
もし夜勤が苦手で病棟を避けているのであれば、日勤のみの求人を探すのがおすすめです。
②規模が大きめの病院
新人さんが転職するなら規模が大きめの病院を選ぶと安全だと思います。
具体的には、少なくとも200床以上の病院がおすすめです。
理由はこちら。
- 色々な症例を経験できる
- 教育体制がしっかりしている可能性が高い
- もし上手くいかなくても部署異動できる
新人さんの転職が成功するかは、教育体制がどれくらい充実しているかにかかっています。
大きめの病院であれば大体はプリセプターシップが導入されているので、マンツーマンで先輩に指導してもらえるでしょう。

ただ、大きい病院といっても地方の病院は注意です。新卒・中途の採用に慣れていないので教育体制が整っていないうえに、人手不足で忙しいので、入職しても放置される恐れがあります。以上、経験談でした。
もし人間関係が最悪でも、規模が大きければ他部署に異動する選択肢があるので、わりと自由がききやすいと思います。
③教育体制が整っている病院
新人さんが転職するなら、教育体制が整っている病院を選ぶことを強くおすすめします。
もし教育体制の整っていない職場に転職してしまったら、このような悲劇がおこる恐れがあるからです。
- 放置されて誰も教えてくれない
- 誰に何を聞いていいかわからない
- やったことがない処置を急に頼まれる
急にこのような環境に放り出されたら、無駄に失敗して落ち込んだり、自信を失ったりしてメンタルが削られるでしょう。
教育体制の整った病院をみつけるコツは「第二新卒」「プリセプターシップ制度あり」などのワードが書かれている求人を探すことです。
他にも、毎年新卒を採用している病院なら新人看護師を教え慣れているので、安心かと思います。
新人看護師を採用している病院かどうかは、看護師転職サイトで相談すると教えてくれますよ。
看護師免許を活かして病院以外で働くなら「Webライター」がおすすめ

せっかく看護師になったから資格を活かして働きたいけど、病院ではもう働きたくないな〜。
という方におすすめなのが「Webライター」です。
- ネット上に掲載する文章を書く仕事
- 家でもカフェでもリモートでできる
- 納期さえ守ればいつ仕事してもいい
- 頑張れば看護師よりも稼げる
- 仕事がとれなければ収入はゼロ
未経験でも始めやすく、パソコンとネット環境さえあれば誰でもできる人気の副業です。

わたしも副業でWebライターをしています。知識ゼロの未経験から独学で始めましたが、毎月3万円ほど収入がありますよ。

ウェbライターの仕事内容についてはこちらで詳しく解説しています。
ちなみに看護師は医療の専門知識を持っていることから、信ぴょう性のある医療系の記事を書けるライターとして重宝されるので、高単価でお仕事をもらえることも多いです。

看護師は日常的に電子カルでを使うのでパソコンに慣れていたり、情報を整理して文章を書くのが得意な人も多いので、Webライターに向いていると言えます。
なので看護師とWebライターは意外と相性がよく、目指す人もけっこう多いです。
まずは副業から始めてみて、収入が安定してきたらフリーランスとして独立するのも良いでしょう。
具体的な手順はこちらで解説しています。
新人看護師でもメンタルがやられそうなら転職しよう
本記事では、新人看護師のメンタルがやられる瞬間や、メンタルをたもつ方法について解説してきました。
ストレスフルな看護師1年目を乗り越えるには、以下6つの方法でメンタルをたもつのがおすすめです。
- わからないことはすぐに聞く
- これからやることを報告してから動く
- つらいのを我慢しない
- ストレス発散方法を見つける
- 部署異動を希望する
- 転職して新たにやり直す
「転職した方がいいかもしれない・・」とお考えの新人さんは、看護師転職サイトに登録して、ぜひ看護師転職のプロに相談してみてください。
「まだ転職するかわからない」「どんな求人があるかみたい」という方でも問題ありません。
転職すべきかという相談にも乗ってくれますし、しっかりヒアリングした上であなたに合った条件の求人を紹介してくれます。
こちらの看護師転職サイトは私もお世話になったことがあっておすすめなので、まだの方は今のうちに登録しておきましょう。
また病院で働く以外に看護師資格を活かした働き方をしたい方にはWebライターがおすすめです。
とくべつな知識や経験がなくても始められるうえに、専門資格を持つ看護師は稼ぎやすいので、こちらの記事を参考に始めてみてください。
副業を始めると気分転換になったり、病院で働かなくてもやっていける自信がついたりするメリットもあるのでおすすめです。
それでは、無事に看護師1年目を乗り越えらえるよう、応援しています。